第3回 社会人特別講義 元田健太郎先生

先週の水曜日に第3回社会人特別講義がありました。

今回は、ヤマハ音楽振興会の元田先生と、音楽教室で実際に指導をされている大前先生をお招きして「音楽の歓び、楽しみを、伝える仕事」というテーマで講義をしていただきました。
まずは自己紹介から
ヤマハと言えば、CMで流れる「♪ドレミファソーラファッ、ミッレッドッ!ソーファミッソファミレッ!ソーファミッソファミレッ!ドレミファソーラファッ、ミッレッドッ♪」でお馴染みの音楽教室で有名ですね。

そしてそのヤマハ音楽教室最大の特長は、未就学児向けのグループレッスンを行っていることです!!
メロディー暗唱の体験レッスン♪
実際に学生5人に、クリスマスの定番ソング「おほしがひかる」を使った5歳児のクラスを体験してもらいました。

大前先生曰く、興味がないと先生の歌・話を聞いてくれないので、集中させるために「歌詞をよく聞いて何色の星が光っているか考えてみてね」と歌う前に質問をするそうです。そして、先生が一通り歌い終わったら、最初の質問に答えてもらいます。そして次にドレミで歌います。先生が1フレーズ歌って「ハイ」と言ったらそれを『マネ』させます。今回はここのドレミで歌うことまでしか行いませんでしたが、実際はこの次に鍵盤で実際に弾いて、音高と音名が一致するようにします。これを8週間続けます。そうすることで、旋律・リズムが身体に沁みつき、スタカートなどのニュアンスを自分で変える(音楽性を高める)ことができるようになるそうです。
大前先生の美声が響き渡りました…!
幼児役になった学生からは、「先生との距離が近い」「相手の目を見て歌っていたのがよい」「ほどよいテンポ感」「みんなで歌えて楽しかった」などの感想がありました。ヤマハが心がけていることが伝わっていると思われたのか、元田先生も大前先生もとても嬉しそうでした。

何でもないことの様に思えますが、こうしたひとつの指導スタイルを作り上げるには、長年にわたる現場の課題の分析や試行錯誤が必要不可欠だったそうです。「10年後、子供だけでなく自分もどう成長していたいか」を考えて、いろいろなチャレンジをして欲しいと仰っていました。

ところで!あっという間に前期が終わりに近づいてまいりました…!後期は、社会人特別講義の他にも、夏期集中講義の「楽器学入門」や、音楽教育専攻の授業紹介などもしていけたらと思っています。

乞うご期待!!!!

執筆者:事務助手 福本カナコ

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